vol.7【人前で話すと頭が真っ白に・・・】

産業看護職駆け込み寺
産業保健師 今田
産業保健師 今田

『産業看護職駆け込み寺』は、「保健事業に携わる人の情報誌 へるすあっぷ21」で、2020年4月号~2022年3月号まで連載されました。

産業看護職のさまざまなお悩みに、ベテラン産業保健師の今田が教科書的な正解とはちょっと離れた斜めの視点(?)からお答えしています。

今月のお悩み <2020年10月号>

人前で話すと頭が真っ白に・・・

 私の職場では、複数の看護職が持ち回り制で健康教育を担当しています。今年は私が担当なのですが、とにかく人前で話をするのが苦手で・・・・・・。以前、話をしている途中に頭が真っ白になったこともあります。
 落ち着いて健康教育を行うためのコツを知りたいです。

1対1のコミュニケーションは得意だけれど、大勢を相手に健康教育をやるのは苦手という看護職は多いです。

あなただけではありませんのでどうぞご安心を。

実は私も頭が真っ白になる派なので、今回は私が実践している超現実的な対策をお話したいと思います。

少しでも参考になれば幸いです。

私の最強の対策は『台本をつくる』こと。

この方法は看護教員のころに教えてもらいました。

台本づくりは、まず自分が話す内容を一言一句、話し言葉で書き出します。

全編かしこまった口調だと飽きられるので、所々に方言やフレンドリーな表現も入れます。

また、資料を出す(しまう)、スライドのアニメーションのタイミング、視線を向ける・身振り手振りなど、すべてのアクションも書き込んでおきます。

それから参加者の反応も想定して台本に入れます。

たとえば、質問を投げかけてうなずく人が「ほぼ全員、半分くらい、ちらほら、ほとんどいない」という反応ごとに、自分はどんなリアクションをとるかまで準備しておくんです。

このとき小技として、セリフをちょっと砕けた表現にするとアドリブらしく聞こえますよ(笑)。

以前、初めてお会いする集団に対して糖尿病予防の健康教育をやったとき、参加者に

「糖尿病になったら困るなって思いますよね?」

と投げかけたのですが、ほとんど無反応でした。

もし台本がなければ私まで固まっていたに違いありません。

しかし、

「あれ? なんか反応が薄いですね。ここはみなさんにうんうんとうなずいてもらうところだったんですけど。この後の話の都合もあるので、全員うなずいてくれたってことにして先に進めますね!」

と台本通りのセリフで切り抜け、さらに参加者から笑い声がおこって雰囲気も緩みました。

台本ができたら次は練習です。

台本から目を離さず棒読み、はさすがにマズいです。

臨場感たっぷりに読めるように練習します。

具体的には、できるだけ頻繁に視線をあげて、参加者と目を合わせる、軽くうなずく、笑顔を見せる、大げさなくらい間をとる、などを意識します。

練習では所要時間も測定して、時間内に収まるように台本を修正します。

合わせて、話が切り替わるところに、予定どおりに進めばその時点で何時何分なのか、具体的な時刻を記入しておけば、

本番のときも予定時刻と見比べて、話すスピードを早くしたり遅くしたりして時間調整できますよ。

とはいえ、たとえば5分遅れだと口調の緩急で調整するのは大変なので、ばっさりカットしても自然につながるようにカットできる部分を確保しておくと安心ですね。

ちなみに時間調整の意味では個人ワークやグループワークも便利です。

グループワークを10分やる予定だったけれど7分に変更しても誰も困らないですから。

最後に、あなたはどうして頭が真っ白になるほど緊張してしまうのでしょうか?

私が思うにアドリブに弱い人が落ち着いて健康教育を行うにはとにかく準備が大切です。

準備をしっかりしておけば、後は腹をくくって堂々とやるだけ。

がんばってくださいね。

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