これはメルマガ【ピュア通信】の
バックナンバーです。
ここまで2回にわたって(前々回、前回)、
『保健指導で提案するときに選択肢の数』
をテーマにお話してきました。
ざっとまとめると
こんな内容でした。
↓ ↓ ↓
<選択肢はたくさんあったほうがいい?>
選択肢がたくさんあるのがいいとは限らない。
決断にはエネルギーが必要だから、
検討に手間がかかると決めきれなくなる。
選択肢は3つくらいがちょうどいい。
<3つの選択肢の工夫とは?>
3つの選択肢は難易度を変えて用意する。
提案するときの順序は、
「難しい方法⇒簡単な方法⇒2つの中間くらい方法」
そうすると、やる気や自信がない人にも
中間くらいの難易度の提案を選んでもらいやすい。
でも実は・・・
かつての私が失敗してたのは、
別のパターンなんですよね~。
(-_-;)
たとえばメタボの保健指導で、
3つのレベルの選択肢を用意して。
↓ ↓ ↓
- 一日の摂取カロリーを25%減らし、毎日60分ジョギングする
- 社内では階段を使う、昼食はヘルシーメニューにする
- 毎日体重を測って記録する
いざ、対象者さんに提案しようとするときに、
急に怖気づいちゃってたんですよ。
選択肢を3つも出して大丈夫かなぁ。
一つも選んでもらえなかったらどうしようって。
で、勝手に減らしちゃってた。
(^_^;)
しかも、さらに下手な策を練って・・・
BとCを並べて提案したら、
Cを選ばれてしまいそうだから、
あえてCは見せずに、
AとBだけ提案するとか。
絶対この場で選んでもらいたいから、
AとCを提案して、
(せめてCならできますよね!)
という無言の圧力を漂わせるとか。
今ならわかります、これで自滅してたんだなって。
対象者さんはやる気なさそうに見えても内心では、
「仕方ないからがんばってみようか」
と思ってるかもしれないし。
やる気あるように見せてるけど本音は、
「ちゃんとやれる自信がないよ」
と思っているかもしれないし。
そういうの見誤って、
勝手に怖気づいて減らしたせいで、
対象者さんの選択の余地をなくしてますもんね。
遠慮しないで3つとも提案すればいいのに。
選択肢はたくさんあっても決めきれないし、
こちらが弱気になって減らし過ぎてもよくないし。
意外と奥が深い話なんですねぇ。
ε=(^。^;A
こんな失敗ばかりしてた私はずっと、
保健指導が苦手でイヤでイヤで仕方なかったんですが。
今は、対象者さんと楽しい保健指導の時間をもてています。
いきなりすべてがうまくいくようになったわけではなく、
少しずつ軌道修正しながら、たどり着きました。
その過程をまとめたのがこの講座です。
保健指導の知識も経験もある看護職向けの通信講座(6か月間コース)です。
保健指導の経験を地道に積んできたし、さまざまな研修や講座で勉強もしているけれど、なかなか保健指導がうまくいかなくて自信がない、そんなお悩みの解決をお手伝いします。